↓↓まず最初に参考文献です。↓↓

最近、Amazon.com($AMZN)の売却を検討していて、その資金で高配当・好財務の銘柄を探していたところ、Twitterでベライゾン・コミュニケーションズ($VZ)をご紹介いただきました。以前、同じ業種の銘柄でAT&T($T)を保有していたことがあったのですが、ベライゾン・コミュニケーションズは目に留まっていませんでした。そこで、投資先としてどうなのかということを検討してみましたので、記事化しておきます。

ベライゾン・コミュニケーションズという会社について

ベライゾン・コミュニケーションズは通信業です。米国ではAT&Tとともに二強体制を築いています。日本でいうところのKDDI的な位置づけでしょうか。AT&Tは差し詰めNTTといったところですね。

通信産業は、この世の中ではもはや生活必需品と言っても差支えがないぐらい重要な産業です。インターネットが存在しない世の中など、まったく考えられません。まず潰れない、というのが第一印象です。

高配当銘柄

私の投資基準では、まず何よりも配当が出ていることが大前提です。なおかつ増配を継続していることが重要です。その観点からベライゾン・コミュニケーションズを見ると、過去10年間は2011年を除き増配を行っています。配当は以下の通りです。

1株配当(ドル)
20101.925
20111.925
20122.03
20132.09
20142.16
20152.23
20162.285
20172.335
20182.385
20192.435
20202.472

EPS(1株あたりの利益)

いくら配当を出し、なおかつ増配していてもEPSが配当の金額以上でないと、ジリ貧です。この観点から見ると、2010年から2012年までの3年間は配当金額がEPSを上回っていました。しかし、その後経営は改善した模様で、2013年以降は劇的に数字が改善していました。

EPS
20100.90
20110.85
20120.31
20134.00
20142.42
20154.37
20163.21
20177.37
20183.76
20194.66
20204.23

ウォーレン・バフェットの教えでは、「少なくとも過去10年間、EPSが”継続的に”伸び続けていること」が推奨されている条件ですが、この観点からは、年ごとのEPSの値の振れ幅が大きいことから、やや難があります。一応は過去10年間程度はプラスなので、ほかの指標が優良であれば目を瞑ることにします。

※ウォーレン・バフェット自身は時に投機的な投資手法やヘッジファンド的な投資手法を用いますが、一般向けには「手堅くやれ」と言っています。

営業キャッシュフローマージン

ウォーレン・バフェットを持ち出した直後に別の人の教えを紹介するのもなんですが、私が重要視している指標があります。営業キャッシュフローマージンです。これは広瀬隆雄氏(じっちゃま Twitter: @hirosetakao)が著書「MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資」で紹介している指標です。

なぜそれが重要なのかということと算出方法など、詳しくは本を見ていただくとして(書いちゃうと営業妨害になるしね。)、その数字は以下の通りです。

営業キャッシュ
フローマージン
201332.20%
201424.10%
201529.58%
201618.11%
201720.00%
201826.24%
201927.10%

2012年以前の数字は米国会社四季報のバックナンバーを持っていないため、未算出です。営業キャッシュフローマージンは15%~35%程度が目安とされています。この観点からは十分な数字が出ていると言えそうです。

売上高

最後に売上高です。売上高は当然、毎年成長していることが大事です。経済成長によってインフレーションが発生するので、少なくともその分くらいは成長していないと困ります。その観点からは、ベライゾン・コミュニケーションズは及第点と言えそうです。ただ、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、中央銀行がお札を刷りまくってばらまいているので、2020年の数字がどう出るのかはわかりませんが。

ROE

ROE(自己資本利益率)についても検討しましょう。ROEは自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。要するに収益性がどれくらいあるのかですね。基本的に数字は大きい方が望ましいのですが、私としてはほかの指標と比べてそれほど気にしていません。一般的に10%~20%程度あれば優良企業とされます。

ROE
20106.61%
20116.45%
20122.53%
201331.94%
201437.65%
2015124.48%
201667.40%
201791.74%
201832.27%
201933.54%

数字を一瞥するに、特に問題はなさそうです。競合相手のAT&T($T)と比較して、いい数字が出ているので、そこは高評価です。(AT&Tの数字は米国会社四季報等でご確認ください。表を作る気力が…)

数字をまとめました。

売上高
(百万USD)
営業CF
マージン
ROEEPS配当
2010106,565(未算出)6.61%0.901.925
2011110,875(未算出)6.45%0.851.925
2012115,846(未算出)2.53%0.312.03
2013120,55032.20%31.94%4.002.09
2014127,07924.10%37.65%2.422.16
2015131,62029.58%124.48%4.372.23
2016125,98018.11%67.40%3.212.285
2017126,03420.00%91.74%7.372.335
2018130,86326.24%32.27%3.762.385
2019131,86827.10%33.54%4.662.435
2020N/DN/DN/D4.232.472

ということで、私が新規で買い付けする際に確認している指標を一覧にまとめました。

その他の指標

その他、米国会社四季報2020春夏号に掲載の主だった指数を掲載します。

  • PER 13.20倍
  • PBR 4.14倍
  • 時価総額 236,405百万USD

PERもそこそこありますし、PBR4.14倍も悪くはありません。時価総額は巨大企業すぎてもはや意味がありませんね。業界1位のAT&Tにけっこう近い数字です。

結論

ベライゾン・コミュニケーションズは買いだと考えています。

ベライゾン・コミュニケーションズはEPSにややブレが見られるものの、過去10年間はプラスを維持、売上高はおおむね上昇傾向、配当は連続9年増配です。9年といっても過去11年間に減配は一度もなく、配当の心配はあまりないでしょう。さらに営業キャッシュフローマージンは15%~35%の範囲に収まっており、非常にいい印象です。過去の実績から、将来的に大きく化けて莫大なキャピタルゲインを得られることはなさそうですが、配当狙いの投資先としては割とよさそうです。

後はいつ買うかです。

買付けのタイミング

私は基本的にドルコスト平均法を用いて買付けを行い、利益確定も一気に確定させずに数回に分けて売却を行います。

しかし、今回、Amazon.comの売却は、そうもいきません。Amazon.comは1株が3000ドル以上する値嵩株で、2株しか保有していません。なので、利益確定は一気にします。資金が手元で泳ぐ状況というのは、個人的に精神的負担になるので、ベライゾン・コミュニケーションズに関しては一気に買付けをしたいと思います。

タイミングに関しては、Amazon.comを利益確定させたその足で買い付けを行います。暴落を待ってもいいのですが、それは性に合わないので。もし、人に勧めるならば、分散させることをお勧めします。

というのは、一気に買うと高値掴みする危険があるためです。私のように、株価が上がろうが下がろうが配当さえ払ってくれればそれでよいという、奇特な人は別ですが、一般には分散させることが定石です。

最後に

以上のことからベライゾン・コミュニケーションズは買いだという結論に達しましたが、株式に投資する場合は競合他社とも指標を比較することも大事です。今回の記事では競合他社(AT&Tなど)にはほとんど触れませんでしたが、実際に投資される際はこの観点からも見てみてください。

あ、ちなみに営業キャッシュフローマージンの件で名前を出した広瀬さんはTwitterではかなり叩かれたりしていますが、あの人にとってTwitterは暇つぶしでしかないので、先入観がある方はいったん脇に置いてあげてください。(なんで俺が擁護してるねんw)

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